リッチーケアに対する想い

一般社団法人 日本リッチーケア協会

代表 仲野 和人

私はこれまで、根本的な原因療法を目指し、施術を続けて来ました。臨床歴37年になります。病気の治療を通じて痛切に感じて来たことがあります。それは、病気になってはいけないということです。

病気になって苦しみ続け、治るために医療機関を漂流し続け、体力と気力と経済力を失い、諦め切れずに私のもとに辿り着いた時には、身体も心も財布もボロボロ……こんなケースに数多く遭遇して来ました。長期間の治療、高頻度の治療回数のため、高額の治療費がかかってしまうからです。その結果、病気を乗り越える気力、体力、経済力を失っていきます。

そんなケースに遭遇する度に、病気にならないのが一番だと痛切に感じるようになりました。「病気にならないケア」、それは私たち治療を生業にするものにとって、経済的基盤を危うくするかもしれないことです。しかし、苦しみ続ける皆さんのことを想うと、「病気にならないためのケアを提唱しなければ!」という想いに抗えなくなっていきました。

病気にならないための「ホームケア法(セルフケア法)」を作ろうとしたとき、それまでの臨床経験が大いに役立ちました。それは、臨床経験から得た「くびの凝りが、殆どの病気や症状の原因となる」という私の結論です。「くび凝り」から「全身凝り」が起こり、体調が悪くなって行き、自律神経がバランスを崩します。その結果、種々の症状を引き起こし、回復し難くなり、内臓やリンパの機能が低下してしまう……そのなれの果てが重病というわけです。

だから、この「くび凝り」を緩和するホームケア・プログラムが必須だと思ったのです。「くび凝り」といっても、私が施術の対象としてきたのは、くび側面深部にある、重い頭を支えるために働いている筋肉です。これを「くびインナーマッスル」と名付けました。

以前、「くびインナーマッスル」のケアを行う方法がないものかと調べてみましたが、皆無でした。それで、オリジナルのくび施術法を開発したのですが、これを一般の方が短時間で習得でき、いつでもどこでもでも実践できる効果的なホームケア法(セルフケア法)が必要となりました。そして、それらの条件をクリアしたホームケア法を体系化し、患者さんに伝え始めたのです。

結果は上々でした。それまで、施術間隔を延ばさざるを得ない様な場合、施術の効果を持続させたり、施術後の回復を促進したりすることが難しかったのですが、このホームケア法により、従来の壁をクリアすることができたのです。つまり、施術を受けてから次の施術までの間、ホームケア法を行ってもらうことで、施術効果を持続させたり、そこから更なる回復を望めるになったのです。それも通院することなく、です。

ところが、複数の患者さんから「くびの凝りを手でほぐすと、身体は楽になるけれど、手が疲れちゃって肩が凝ったりする」というようなことを聞く様になりました。これでは本末転倒になってしまいます。そこで、ホームケア(セルフケア)のための専用ツボ押し棒を開発することになり、1年の試行錯誤の結果、現在の「ツボ押し棒」の形が完成したのです。

このホームケア法を広めれば、多くの人々が病気にならずに日々快適に健康に暮らし、人生を謳歌できるかもしれない……、そしてこれは、自分にできる社会貢献かもしれないと感じたとき、私の人生に希望の光がさしこみました。そのとき、「自分が治療師として食べていけなくなるかもしれない」という、ちっぽけな不安は吹っ飛びました。

そして、一念発起し、病気にならないための全身施術プログラム「未病ケア」を開発し、ホームケアと相互に補完しあう施術法として体系化したのです。未病ケアは、自分で行うものではありませんが、どなたでも簡単に習得できるメソッドです。ホームケアと未病ケアを組み合わせることによって、体調がよくなり、人生が幸せに満ちたものとなって行くでしょう。

ホームケアも未病ケアもたいへん心地良いものです。心地良くて効果的であることはとても大事なことです。それはケアを継続するモチベーションを高め、その結果、心と体を健康な状態で長く保てるようになるからです。

ホームケアと未病ケアを学び実践することは、ご自身とご家族の健康を維持増進するために必須であるといえるでしょう。また、その施術を生業として行えば、より多くの人に健康的な日常を提供することになり、喜ばれながら社会貢献ができます。その波及効果は計り知れないものとなるでしょう。

私は、多くの人々が生涯健康で幸せな人生を送ることができるよう、このメソッドの普及と啓蒙をミッションとする一般社団法人 日本リッチーケア協会を設立しました。

笑顔があふれる社会をつくるため、「ホームケア」及び「未病ケア」のメソッドをひとりでも多くの人に伝えられるよう、私はこの協会の活動に力を尽くしていきます。